突然ですが、私、先日このあまりに繊細なグラデーションに、感動してしまいました。
薄紫色をベースに、黄色やグレイッシュな水色、優しげなピンクや淡い緑色が混じるこの織物、
いったい何に使われているかわかりますか?
実はこれ、天然の顔料で染められた200色の糸を使い、
丁寧に職人さんが織り上げた「帯」でつくったバッグなんです!
遠くから見ると、もっとわかりますが、「なんて繊細で優しげなんだろう!」と。
太陽が沈んだ直後のある一瞬の空のようにも見えるし、
紫陽花の庭に朝霧がたちこめる夏の日を思い出してしまうような・・・
そんな記憶を呼び起こす儚く淡い色使いと絹の手触りなんです。
これは、新潟の塩沢地方に約1200年も前から伝わる『やまだ織』という織物なんです。
伝統を受け継いできた職人さんたちの手作業で作られており、
柄の設計から始まり200色染め上げた色を使い織る作業に入るまで、
12もの厳しい工程を経て、完成するのだそうです。
先日、「やまだ織」が作成されている現場へ
BOSSがファッションデザイナーのG君と一緒にお邪魔してきたそうですが、
その端正なつくりにやはり感動したのだそうです。
奥の方にまで沢山の反物が揃うのが見えますね。
やまだ織の着物は、雑誌でも紹介されることがありますが、
上記のバッグの他にも、名刺入れやストールなども作っているそうですよ♪
下のデザインは、「+」と「-」のみでつくられたデザインの名刺入れです。
色遣いは淡くてきれいですが、その考えがモダン!
また、薄く自然色にごく近い緑を使ったグラデーションのバージョンも。。。
本当に、木々の色に近いのがびっくりです!
ストールは、独特のしぼ感があり、軽くて繊細な手触りでした。
こうして書いてみると、伝統を受け継いできた繊細な織物と、
同じく海の向こうで伝統を受け継いできたFARROW&BALLって似ていますよね。
受け継いだ素晴らしい伝統に、
更に職人さんたちのアイディアや技が積み重なり進化していくこと。
天然の染料や顔料を使っているので、色の表現が繊細で優しげであること。
その織物やペイントを愛する親から子へ引き継がれること。
人々の暮らしの中で、常にそばに置いておけるもの。
国は違えど、F&Bが塗られた壁の前に、やまだ織の織物を置いても、
何の違和感もなく馴染みそうな気がします☆
良いものは、製品にかかわらず、
一長一短では表現できない奥深さが見ただけで伝わってくるものなのですね。
最後に、バッグもストールもすっかり気に入ってしまったBOSS☆
このコーディネートだと、パーティやお仕事先にも持って行けるわ♪
と満足している様子でした~!
(これをみてKもバッグをお願いしたのでした 笑)
F&B好きの方ならきっと大好きになってしまうと思いますよ♪
「やまだ織」ぜひチェックしてみて下さいね!
Staff.K
やまだ織株式会社