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アート好きの方は必見!リノベーションで叶えるアートを引き立てるおしゃれな空間づくりの秘訣
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皆さんのお住まいにはどんなアートがありますか?
お気に入りのアート作品を飾るなら、背景の壁の色選びも重要です。
今回のブログでは、壁の色ひとつでアート作品やインテリアの雰囲気がガラリと変わるカラーコーディネートのポイントをお伝えします。
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6.お問い合わせ・ショールームのご予約・リノベーションや塗装工事のご相談
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1.なぜアートと壁の色をコーディネートするのか?
好きな絵画や写真、オブジェなどをインテリアに飾っていると、それだけで自分らしさや感性を深めていくことができたり、癒しをもらうこともできますよね。
また、お茶会でもみられるようにお招きするゲストの方を思って飾ることでコミュニケーションが捗りますし、情操教育にも良いとされているなど、アートは私たちの暮らしを豊かにしてくれるものです。
なお、思い入れのある作品は壁を背景にして飾ることが多いと思うのですが、この時アートを引き立たせるために壁の色を背景色として選ぶことで、アート作品の持つ魅力を最大限に引き出すだけでなく、インテリア全体の調和を生み出すことができます。
FARROW&BALL(左写真・壁)No.248 Incarnadine / (右写真・壁)No.26 Down Pipe®︎
そうすることでアートを飾っている空間の雰囲気をコントロールし、おしゃれで洗練された印象をもたらしたり、個性的で唯一無二の空間作りができるのです。
新築でもリノベーションでも、これから飾ろうと思っているアートを選ぶ際は一緒にインテリアの壁の色を考えてみましょう。
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2.アートの種類と壁の色の相性
FARROW&BALL(壁)No.297 Preference Red®︎(壁上部)No.40 Mouse’s Back®︎(モールディング)No.291 School House White®︎
アートといってもたくさん種類があるので、それぞれどんな壁の色がぴったりくるのかという正解はありませんし、結論から言えば「自由に」「感じたままに!」ではあります。
だからと言って、よくあるビニールクロスの壁紙の普通の「白」を選んでしまうと、せっかくの作品の個性が埋もれてしまったり変に浮いてしまうことは否めません。
FARROW&BALL(左写真・壁)No.60 Smoked Trout / (右写真・壁)No.278 Nancy’s Blushes®︎
なお、抽象画や具象画、写真、オブジェなど、それぞれの特性と合う壁の色の傾向などがあります。
また、そのアートがある空間の雰囲気を重厚感のあるイメージにしたいのか情熱的なイメージにしたいのかでも選ぶ色が変わってきます。
そのため、お気に入りの作品をインテリアの主役に据えたときに、①どのような種類のアートなのか ②アートのある空間をどういった雰囲気にしたいのか の二つの軸をまず考えてから壁の色を決めると、おしゃれで魅力的なインテリアを作りやすくなるでしょう。
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3.アート好きのためのインテリアコーディネートのポイント
さて、ここでは前述した①どのような種類のアートなのか ②アートのある空間をどういった雰囲気にしたいのか の二つの軸について、より詳しく掘り下げていきます。
①どのような種類のアートなのか
・抽象画 × ニュートラルカラー & モノトーン
抽象画の特徴のひとつとして、形や色が自由に表現されている傾向がみられます。
FARROW&BALL(左写真・壁)No.6 London Stone®︎ / (右写真・左壁)No.5 Hardwick White®︎
そのため、壁の色は抽象画の持つ雰囲気を邪魔しないベージュやグレージュのようなニュートラルカラーをはじめ、落ち着いた白系統やグレーなどのモノトーンを壁の色として合わせることで、抽象画の作品性をより際立たせやすくなります。
・具象画 × 作品内に使われているメインカラー
具象画は具体的な対象が描かれているため、絵の中で使われている色を参考にすると空間として一体感を醸し出しやすくなります。
FARROW&BALL(左写真・壁)No.86 Stone Blue®︎ /(右写真・N様邸・壁)No.244 London Clay
例えば、その作品の中に象徴的に使われているメインカラーがあれば、その色もしくは近似色を壁の色として取り入れることで、インテリアに統一感が生まれます。
・写真(カラー) × 写真のなかに写っている色
FARROW&BALL(左写真・壁)No.214 Arsenic®︎ /(右写真・壁)No.286 Peignoir®︎
写真はさまざまなリアルな光景を写し出しています。そのため、写真の中に写っている風景などの色を参考に壁の色を選ぶと良いでしょう。例えば、海の写真なら青系統、緑豊かな風景なら緑系統など選ぶのもいいですね。
・写真(モノクロ) × 壁の色はその写真の雰囲気を
モノトーンだけで構成されているモノクロの写真作品はそのテーマによって印象が様々ですが、周りの壁の色の影響を直で受けやすいタイプの作品と言えるでしょう。
繊細に感じさせいなら彩度(鮮やかさ)が低いニュートラルカラーを、コンテンポラリーな印象を持たせたいなら作品とのコントラストが強くなるダークカラーや鮮やかな色、またはあえて白で圧倒的にシンプルに。
FARROW&BALL(壁)No.295 Sulking Room Pink®︎(棚・ベンチ)No.299 De Nimes®︎(天井)No.291 School House White®︎
また、上の写真で使われているNo.295 Sulking Room Pink®︎のように、こっくりとした穏やかな印象のトーンなら、作品も穏やかで親しみのある印象に感じさせやすくなります。
レトロ感やヴィンテージ感のあるインテリアを作りたい方は、このあたりのトーンがおすすめです。
②アートのある空間は、どういった雰囲気にしたいのか
①の作品を主体としたアプローチとは逆に、「インテリアの雰囲気」「その空間でどう過ごしたいか」を要点におきながら色選びをしていきます。
・ニュートラルカラーやくすみカラー × 自然をモチーフにしたアート
「ニュートラルカラー」とはインテリアで多く使われる色合いで、はっきりとした白ではなく、ほんのりニュアンスのある白系統やグレーといったモノトーンをはじめ、ベージュやグレージュなどくすみのあるグレイッシュカラーが揃っています。
FARROW&BALL(左写真・壁)No.40 Mouse’s Back®️ / (右写真・壁)No.286 Peignoir®︎
とくにくすみを感じる壁の色は、石材や木材のオブジェをはじめ自然を感じさせるアートやアート作品に限らず花や植物をナチュラルに際立たせる色が多く、肩の力が抜けつつスマートな空間を演出してくれるでしょう。
・ダークカラー × コンテンポラリーなアートや空間
一見きついイメージのある壁の色を黒を含めたダークカラー群の色ですが、作品の個性が強いモダンなアートとコントラストをつけてディスプレイすることで、極めて洗練されたインテリアを演出します。
現代アートや抽象的なオブジェなどのアート好きの方は、思い切ってダークカラーを壁全面に取りれて唯一無二の空間を手に入れてみては。
FARROW&BALL(壁)No.256 Pitch Black(天井)No.2005 All White
また、黒やダークカラーは色の明るさの対比により暗めのアート作品でも際立たせてくれる効果があります。
FARROW&BALL(壁)No.305 Hopper Head
『光の陰影』が印象的な絵画や写真、オブジェなどの背景の壁の色をあえてダークカラーにすることで、よりその魅力的な陰影を感じることができるでしょう。
・濃厚で鮮やかなカラー × ドラマチックに作品を際立たせる空間
日本の美術館では白やアイボリー系の壁の色が多く見受けられますが、ヨーロッパの美術館に足を運ぶと、常設展では意外と壁に大胆な色をつけてるところが多いのです。
FARROW&BALL(壁)No.304 Bamboozle
こうした赤やターコイズ、ダークグレーなど、一見作品が埋もれてしまうのではと感じてしまうような濃厚で鮮烈なカラーは、その作品のある空間を非常にドラマチックに見せてくれる効果があります。
FARROW&BALL(壁)No.288 Vardo®︎
鮮やかな色は色の系統は関係なく気持ちを高揚させてくれるので、自分のテンションを上げてくれるような大切なスペースに取り入れたり、または住まいの顔となるような玄関などに美術館ような空間を作ることで、ゲストにサプライズ感を楽しんでもらうこともできるでしょう。
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4.[アート × 壁の色]おしゃれなコーディネート事例
FARROW&BALL(壁)No.298 Bancha®︎(天井)No.291 School House White®︎
FARORW&BALL(左写真・壁)No.31 Railings / (右写真・右壁)No.CC6 Hazy
FARROW&BALL(壁)No.35 Chine Green(アーカイブ)
FARROW&BALL(壁)No.69 Print Room Yellow(アーカイブ)/(壁)No.82 Dix Blue®︎
FARROW&BALL(左写真・壁)No.271 Brassica®︎(壁上部)No.204 Pale Powder®︎ /(右写真・壁)No.281 Stiffkey Blue®︎(ドア・巾木)No.2013 Matchstick®︎
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5.アート好きのためのインテリア Q&A
Q.アートを飾る背景の壁には、艶のある塗料もしくはマット質感の塗料のどちらが向いていますか?
FARROW&BALL(壁)No.272 Plummett®️
基本的にアートを飾っている空間やその周辺で、壁が傷ついてしまうようなアクティブな動きをすることは少ないので、お手入れもそれほど気にしなくても大丈夫でしょう。
その場合、照明や陽光の光を上品に柔らかく反射する「マットな質感の水性塗料」にして良いでしょう。こちらでご紹介しているFarrow&Ballなら、エステートエマルションもしくはモダンエマルションがおすすめです。
Q.柄のある壁紙とアートの相性は良くないのでしょうか?
もちろん大丈夫です!塗装と同じように、アートの中の色と壁紙の柄の色を合わせていけば違和感なく統一感のあるインテリアを作ることができます。
柄が入っていることで空間の華やかさが一気に増すため、空間全体の雰囲気作りを優先して考える場合は一役買ってくれることでしょう。
FARROW&BALL(左写真・壁紙)BP5303 Arcade /(右写真・壁紙)BP4502 Shochikubaiただし、アートを主役にしたインテリア作りをする場合は、多少控えめな柄や色合いの壁紙を選ぶか水性塗料で塗装をした方が、アートは際立ちやすくなります。
どちらを優先するか①と②のポイントに立ち返り考えてみるのもいいですね。
6.お問い合わせ・ショールームのご予約・リノベーションや塗装工事のご相談
お気に入りのアートにあわせた壁の色選びに自信のない方は、Farrow&Ball 銀座サロンで直接塗装色を確認することができます。
また、色の専門家であるライフカラースタイリストの資格を保有しているスタッフがアドバイスをさせていただく「カラーコンサルタンシー」というサービスもございますので、お気軽にお問い合わせください(予約制)。
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7.まとめ
アートと壁の色をコーディネートすることで、インテリア空間に深みを持たせたり世界観を広げ、より暮らしを楽しめることがわかりましたね。
・お気に入りのアート作品がある場合は、そのアートの種類にあわせて壁の色を選ぶ
・これからアートを探す方は、作品のある空間をどういった雰囲気にしたいのかをまず決める
壁の色選びに不安のある方は、上のポイントをチェックしてぜひ素敵なアートのある暮らしを楽しんでください。
また、前述した数々のコーディネートのポイントは[アート×壁の色]のヒントとして書きましたが、ご自分の感覚と違う場合は、それに捉われることなく自由に壁の色をコーディネートしてくださいね。
それこそが最高の空間作りの第一歩です♪
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