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ドアや家具の色で空間をおしゃれにセンスアップ大胆にする?調和させる?壁とのコーディネート
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壁を好きな色で塗装をすることで自分らしいインテリアを楽しむ方が増えてきましたが、実はドアや家具の色も空間の印象を大きく左右する要素の一つ。
大胆な配色で個性的に表現するも良し、調和の取れた配色で心地よさを追求するも良し。
今回は、[ドアや家具の色 × 壁の色]のコーディネートに注目して、空間をセンスアップさせるためのヒントをご紹介します。
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1.全て終わってから「一緒に考えておけばよかった!」と後悔しがちな「ドア」や「家具」の色
3.ドアや家具の色を際立たせて、大胆で個性的なインテリアにする方法
4.ドアや家具の色を馴染ませて、調和した心地よいインテリアにする方法
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1.全て終わってから「一緒に考えておけばよかった!」と後悔しがちな「ドア」や「家具」の色
FARROW&BALL(壁)No.214 Arsenic®︎
リノベーションのときに、壁を好きな色で塗装して綺麗にリフレッシュすることは多いですが、そこそこ綺麗ならばドアも今まで使っていた家具も、手を入れずにそのまま使う方も多いのではないでしょうか。
そのため、壁を塗装してお気に入りのインテリアに近づいたのにも関わらず、リノベーションが終わってから「あれ?ドアが浮いてる」「いままで使っていた家具が途端に気に入らなくなった」と初めて気づくことも少なくなりません。
この「ドア」や「家具」の色がピタッと決まると、インテリアの洗練され具合が格段にUPします。
そのため、新築時はもちろん既存のものを残すことも多いリノベーションでは特に、空間の壁や床材と一緒に「ドア」、そしてドアとともに空間に影響を与えやすい「家具」の色も一緒に色彩計画をたてるのをおすすめします。
ドア・家具の色選びや施工などお気軽にご相談ください。Farrow&Ball 銀座サロンのご予約はこちら
2.コーディネートをするなら「壁」と「床」の色をチェック!
(左写真)E様邸 / FARROW&BALL(壁)No.231 Setting Plaster®︎(ドア)No276 Mole’s Breath®︎
(右写真)写真提供:LOHAS studio様 / K様邸 / FARROW&BALL(ドア・キッチンカウンター下)No.214 Arsenic®︎ /(壁紙)Tessella BP3603
壁と同じように、床に対して垂直なので目につきやすいドアや家具ですが、もし違和感を感じるとしたらそれは接している壁や床のイメージとかけ離れているせいかもしれません。
例えば、床の色は暗いブラウンなのに家具が明るいナチュラルな色味だったり、壁の色がシックな色合いなのに隣接しているドアが既存の木目のシート張りのままになっていたりすると、確かに住んでいて違和感を感じてしまいやすいですよね。
りのまま様 / I様邸 / FARROW&BALL(脱衣所・壁)No.30 Hague Blue®︎
壁や床の色は、空間の中でも面積が大きいメインカラーに属する色です。
住まいの色合わせには色々な方法がありますが、こうしたメインカラーとドアや家具の色の特徴を「近くするのか」「大きくするのか」だけでも空間の印象が大きくかわってきます。
以下の章では、メインカラーとの色合わせの中でも簡単に取り入れやすいこの2つのポイントについてご紹介します。
どちらのタイプにチャレンジしてみたいのか選んでから、ドアや家具の色彩計画を立ててみましょう。
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3.ドアや家具の色を際立たせて、大胆で個性的なインテリアにする方法
FARROW&BALL(壁)No.281 Stiffkey Blue®︎
インテリアにおいて、「メインカラー」と言われるグループに属する壁や床材ほど面積は大きくはないけれど、その色ひとつで空間の印象に影響を及ぼす「アソートカラー」という部類に入るドアや家具の色。
このメインカラーとアソートカラーの差を大きくすることで、大胆で個性的、またアクティブな印象をもたらすことができます。
(左写真)FARROW&BALL(壁)No.264 Oxford Stone®︎ /(右写真)FARROW&BALL(壁)No.237 Cook’s Blue®︎
例えば、周囲の壁の色(メインカラー)とドアの色(アソートカラー)を全く違う色でコーディネートをしてみるとどうでしょう。
左写真では、赤みを含む淡いニュートラルカラーの壁に対して反対のやや青みがかった緑のドアを合わせていますが、大胆な配色ながらもポップで軽快なトーンで、空間に楽しさと可愛らしさが生まれていますよね。
また右写真では、暗めの床材に鮮やかなブルーの壁という濃密な印象の空間の中で、ドアや巾木などにメインカラーの性質とは全く別の白を挟み込むことで、すっきりとした抜け感を作り出しています。
単純に空間に色が増えることで楽しげな雰囲気を与えたり、ズバッと抜け感やアクセントを作ることで目の覚めるようなシャープさをもたらすなど、アクティブな要素をプラスすることができるでしょう。
写真提供:山本工務店オンリーユーホーム様 / ビンテージモダン StyleHouse I様邸 / Farrow&Ball(ドア)No.31 Railings
また、色味だけでなく上の写真のように「明るさ」で差をつけるのも一つの手です。
周囲の白い壁などに対してやや暗めのグレーのドアをあわせることで、ナチュラルな空間が引き締まり、洗練された雰囲気が加わりました。
グレーは合わせやすい色なので人気が高いのですが、赤み、黄み、青みがかったグレーなどたくさんのバリエーションがあります。
メインカラーとなる壁や床材の色の要素が少し含まれた色を選ぶことで、大胆ながらも悪目立ちせずに馴染みやすくなるので、ここは色を見極めていくことが重要になってきます。
写真提供:株式会社ヤマダタッケン様
なお、憧れるけどなかなか手が出せないと考える方が多いダークカラーですが、これは実は大胆さが欲しい空間では大活躍してくれる色なのです^^
FARROW&BALL(壁)No.295 Sulking Room Pink®︎
「ナチュラルな雰囲気の我が家には合わないのでは…」と敬遠される方もいらっしゃると思いますが、上記のグレー同様メインカラーの色の属性に合わせて選べば決して浮くことはありません。
壁に取り入れるには勇気が必要かもしれませんが、小面積のドアや家具の色としてなら取り入れやすいですよ^^
また、ダークカラーに限らず、そのお部屋を利用する人に合わせて好きな色を塗装するのも楽しいアレンジとなりますですので、ぜひチャレンジしてみては♪
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4.ドアや家具の色を馴染ませて、調和した心地よいインテリアにする方法
FARROW&BALL(壁・家具)No.236 Teresa’s Green®︎
色の差が大きければ大きいほど大胆で個性的なインテリアになるカラーコーディネートとは逆に、上の写真のように、周囲の壁や床の色と同じもしくは近い色でドアや家具を塗装すると統一感が生まれ、上品でかつ穏やかな調和した空間を演出することができます。
(左写真)FARROW&BALL No.2011(壁)Blackened®︎ /(右写真)FARROW&BALL No.243 Charleston Gray®︎
上の左写真のインテリアのように、壁とドアを同じ色で塗装することで、遮るものがなくなった壁面は幅が広くなったように見えますし、ディスプレイしているアートやインテリア雑貨類をよりフォーカスしてくれる働きがあります。
次に右写真の棚の色ですが、手前の床材と同じ色ではありません。
しかし似たような明るさと落ち着きのあるトーンで揃えていることで、手前の空間全体をシックなイメージでまとめ、奥のメリハリのある空間をより際立たせて開放的な印象をもたらしているのがわかりますね。
FARROW&BALL(壁)No.281 Stiffkey Blue®︎ /(巾木・チェアレール)No.271 Brassica®︎
この方法は、ひとつの空間を同じような色味で構成することになるので、比較的チャレンジしやすいカラーコーディネートになりますが、似たような色だけど本当に合っているか不安な方も多くいらっしゃると思います。
そのような時はFarrow&Ball 銀座サロンでご提供している「カラーコンサルタンシー」をご利用ください。色のプロであるスタッフが床の色や壁の色などをお聞きした上で、適切なドアや家具の色をアドバイスさせていただきます。
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5.ドアや家具の塗装について Q&A
お客様からよくお受けするご質問をご紹介していきます。
Q.よくある既存のドアに塗装をする場合、下処理は必要ですか?
(左写真)FARROW&BALL(壁・ドア)No.288 Vardo®︎ /(右写真)FARROW&BALL(壁・棚)No.301 Eddy
塗装がすでに施されているものでしたら、上からそのまま塗装できる場合が多いのですが、例えば木目調のシートが貼っているタイプのドアなどは、そのまま塗ると水性塗料を塗っても剥がれやすい場合が多いです。
塗装する前に、ドアや家具の表面に全体が曇るくらいの程度で構わないので紙やすりをかけたり、密着のよいプライマーを下塗りしてから、お好きな色で塗装する方が綺麗で長持ちする仕上がりとなります。
Q.ドアと壁は、そのまま同じ塗料で塗って構わないでしょうか?
(左写真)FARROW&BALL(壁)No.277 Dimpse®︎ /(右写真)FARROW&BALL(壁・棚)No.295 Sulking Room Pink®︎
ドアや家具の表面は、手で触ったりものが当たる率が高い場所です。壁と同じ色だとしても、「建具に適した艶」を持つより強固な仕上がりになる水性塗料を選んだ方が、美観を損ねず長くお楽しみいただけるでしょう。塗料のブランドや種類によって適切な艶も変わってくるので、何に塗るのかスタッフまでご相談ください。
6.銀座サロンのご予約やリノベーション、塗装工事のご相談
「ナチュラルな木材が多いけれど、違和感なくかっこいい色も取り入れてみたい」
「大好きな壁の色に自然に馴染むようなドアの色にしたい」
「統一感のあるインテリアにしたいけど、この色で本当に合ってる?」
など、ご自宅にあうドアや家具の色選びをご相談されたい方は、多くいらっしゃることでしょう。
そんな時は、ライフカラースタイリスト®︎を保有している色のプロであるスタッフが、マンツーマンでアドバイスをさせていただく「カラーコンサルタンシー」というサービスがございます。
合わせて塗装工事のご相談もしていただけますので、以下のリンクよりお気軽にお問い合わせください(予約制)。
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7.まとめ
(左写真)FARROW&BALL(壁・ドア)No.279 Yellowcake®︎(右写真)FARROW&BALL(壁)No.292 Treron®︎ /(棚)No.298 Bancha®︎
この記事を読んで、ご自宅のドアや家具の色を見直した方もいらっしゃるのではないでしょうか^^
気づきにくい場所ではありますが、確実にインテリアの見え方に影響を与える場所になるので、これを機に見直してみるのも良いですね!
さて、ドアや家具の色を選ぶポイントは2つありました。
・ドアや家具の色を際立たせて、大胆で個性的なインテリアにするのか
・ドアや家具の色を馴染ませて、調和した心地よいインテリアにするのか
周囲にある壁や床材の色と比べてドアや家具がどう見えるのかで、空間の印象は大きく代わますし、センスアップに繋がります。
ご自身の好みはどちらなのかを見極めて、色彩計画を立ててみてくださいね♪
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