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インテリアをお洒落にみせる配色テクニック3選 好みや目的で使い分け!あなたはどのタイプ?
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一般のお客様だけでなく、設計やインテリアコーディネーターさんなどのプロとお話ししていても、「色選びに自信がない」という言葉をよくお聞きします。
そこで今回は、どなたでも簡単にインテリアでチャレンジできる配色テクニックから3つ厳選してご紹介します。
ご自分の好みの雰囲気や目的にあった配色テクニックを選んで、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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1.インテリアの色選びに自信のない人にこそ「配色テクニック」がおすすめである理由
3.インテリアの配色①「雑に見せたくない」「色で冒険はできないけどおしゃれにみせたい」人向けの同一色相配色
4.インテリアの配色②「せっかくならインパクトが欲しい」「海外インテリアが好き」な人向けの補色色相配色
5.インテリアの配色③「インテリアの雰囲気に飽きやすい」「統一感は欲しいけどつまらないインテリアは嫌」な人向けの類似色相配色
7.オリジナルの配色を作ってみよう! in FARROW&BALL 銀座サロン
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1.インテリアの色選びに自信のない人にこそ「配色テクニック」がおすすめである理由
『配色』というとファッションやデザインで使うものというイメージが多いですが、インテリアの色選びの時にもしっかり使えるテクニックです。
とくにインテリアの色選びに「自信がない」「いつも同じ色になってしまう」と考えているプロの方から、ご自宅のインテリアの色をご自身で検討されている一般のオーナーさんにはおすすめ!
ちょっと雑に見えてしまったりなんの印象にも残らないインテリアというものは、いろんな要素の色が空間の中にとりとめもなく散らばっていたりするものですが、目的や好みに合わせた配色テクニックを選ぶことで、ちゃんとお洒落なインテリアに整います^^
ですので、「自分にはセンスが無い」と思っていらっしゃる方でも大丈夫!
いまお考えのインテリアを「どんな空間にしたいのか」というポイントだけはっきりさせて、これからご紹介する厳選した配色テクニック3タイプのうちどれに当てはまるのかを探してみましょう。
2.配色を考える時に欠かせない色の地図「色相環」
さて、インテリアの配色を考える前に、色のことを知る上で最も大切なことをひとつだけ覚えておきましょう。
それが色の地図とも言える『色相環(しきそうかん)』で、配色はこの色相環の色の位置関係で決まってきます。
色相環の色数が増えることはあっても、赤からはじまり、オレンジ、黄色、緑、青、紫へと移り変わるこの色の並びは、世界中どこへ行っても変わることはありませんし、インテリアだけでなく、ファッションやデザインなどでも使えるので、覚えておいて損はありませんよ^^
また、色の明るさや鮮やかさが変わったとしても、色相環の並び順が変わるわけではありません。
インテリアにはニュートラルカラーなど元の色がわかりにくい色もたくさんありますが、「赤っぽい」「黄色っぽい」という特徴にあわせて上の色相環に当てはめて考えると、簡単に配色を考えることができるようになりますよ^^
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3.インテリアの配色①「雑に見せたくない」「色で冒険はできないけどおしゃれにみせたい」人向けの同一色相配色
「インテリアの色って、何が正解かわからない!」「子どものものも多いし、とにかく雑に見せたくない」「あまりインテリアに色を取り入れるのが得意じゃないけど、おしゃれに見せたい」そんな方々におすすめなのが、一番簡単な配色テクニックの『同一色相配色』。
これは「同一色相」という名前がついているように、色相環の中でも黄色なら黄色系、緑なら緑系などひとつの色相の濃淡を使って仕上げるテクニックで、とにかく空間に統一感をもたらしてくれる効果があります。
壁の色を決めるだけでなく、ソファやカーテンなどを買い足す場合でも、明るさや鮮やかに差をつけながら同じ色系統の中から選んでいけばいいので、インテリアの配色を考える際にもハードルが低いという特徴があります。
また、同じ空間の色にまとまりがあるとインテリアが整って見えやすいので、いつもおしゃれな印象があると感じてもらいやすいのも良いポイントです^^
なお、厳密に「絶対にこの色じゃなきゃダメ!」なんてことはないので、気負わなくて大丈夫!
例えば、インテリアで人気のニュートラルカラーは原色のようなハッキリした色とは違い地味な色ばかりなので、元の色が色相環のどんな色なのかきっちり判別するのが難しいこともあります。
でも、上の写真のように「温かみのある黄色っぽいニュートラルカラーの壁」と「黄色っぽい木材」の配色で、十分まとまりが感じられると思いませんか?
このように色の『っぽさ』を揃えるだけでも、簡単に同一色相配色を意識したインテリアの配色を作ることができるので、色に自信のない方はぜひこの方法を試してみてくださいね!
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4.インテリアの配色②「せっかくならインパクトが欲しい」「海外インテリアが好き」な人向けの補色色相配色
「インテリア事例を探していると思わず目を惹いてしまうのは、大胆な配色の海外インテリア」という方は少なくないはず。海外の方って本当に色の使い方が上手ですよね^^
海外のようなインパクトのある色を使ったインテリアや、シックな印象ながらも大胆さも感じられるような配色のインテリアにするには、『補色色相配色』という配色テクニックが適しています。
補色色相配色のポイントは、色相環の位置関係のなかで向かい合う真反対の2色を使うこと。
色の特性が全く違う2色を同じ空間で使うことでそれぞれの色を引き立てあい、インパクトのある空間を作り出すことができます。
ただ、この配色には注意点も!
補色色相配色はインテリアに大胆な印象を残しやすいのですが、2色とも鮮やかな色を使ってしまうとギラギラとしたハレーション(不快感)を感じてしまいやすいのです。
例えば、下の写真は「壁の色」と「ラグ・椅子の色」が補色色相配色の関係にありますが、どちらの色も少しくすんでいたり穏やかに感じるトーンなので、大胆さはありますがギラギラとした不快感は感じることはありませんよね。
実はここには2つのポイントが隠されています。
ひとつ目は、補色ながらもトーンがどちらも穏やかであること。鮮やかな補色同士だとギラついてハレーションを起こしてしまいますが、穏やかなトーン同士の色ならばハレーションはおきません。
ふたつ目は、この上の写真でも使われていますが床や巾木に「白」をもってくることで補色色相配色にあたる2色を引き離していること。
これを「セパレーション」と呼ぶのですが、補色同士の色の間に白やグレー、黒といった色を挟み込むことで、よりすっきり感を出すことができる色のテクニックなので、海外インテリアのような大胆な配色にチャレンジしてみたい方はぜひ覚えておきましょう^^
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5.インテリアの配色③「インテリアの雰囲気に飽きやすい」「統一感は欲しいけどつまらないインテリアは嫌」な人向けの類似色相配色
「インテリアに統一感は欲しいけど、同じ色の濃淡だけではつまらない」「補色色相配色のような大胆さはいらないけど、インテリアに遊びは欲しい」と感じている方におすすめなのが『類似色相配色』。
これは、色相環の色の関係でみると「隣あう色」を使って作る配色テクニックで、似たような印象の色を使うことでインテリアのまとまりが崩れることなく、世界観に広がりを出すことができます。
上の写真は元の色相が「黄みのオレンジ」である木材に、色相環では隣にあたる「赤みのオレンジ」を壁にあわせて取り入れていますね^^
またこちらのインテリアも、チェアと壁・チェストの色の関係が色相環で「赤」と「赤みのオレンジ」という隣り合う色を使った類似色相配色になっています。
赤のチェアが「赤みのオレンジ」を暗くしたブラウンや逆に明るくした赤みのベージュだったとしたら、統一感はありますが今より大人しい印象になっていたかと思いますが、隣の色相の「赤」の椅子をあわせていることで空間に遊びができてより素敵なインテリアになっていますよね^^
統一感のあるインテリアを演出してくれる同一色相配色は簡単にチャレンジできますが、類似色相配色はそれよりも少し世界観を広げたいと思う方にはおすすめです。
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6.インテリアの配色についてのQ&A
ここではインテリアの配色について、皆さまからよくいただくご質問ををご紹介していきます。
Q.インテリアの家具や壁の色はカラフルな方が好きなのですが、配色の色数は減らした方がいいのでしょうか。
色数が多いと確かにインテリアがまとまりなく見えてしまうことがあるため、インテリアは白や黒のほかメインカラーを2〜3色程度にした方がコーディネートはしやすいです。ただ、好きな気持ちを抑える必要もありません^^ 取り入れる色のトーンを揃えるだけでもインテリアはまとまりやすくなるでしょう。
Q.インテリア雑貨やディスプレイしている趣味の小物が多すぎて、それらの色自体もたくさんあるのですが、どのようにまとめるといいですか?
雑貨類など小さなものがあるとそれこそたくさんある時こそ、背景の壁に色をつけることをおすすめします!
壁に色をつけると主張してしまうのではと感じられる方もいらっしゃいますが、壁の前にあるものや空間の雰囲気をその色がまとめてくれる重要な役割をはたしてくれます^^ 一面に塗装するだけでその空間のフォーカルポイントにもなってくれるので、ぜひ取り入れてみてください。
Q.配色テクニックの方向性は決まったのですが、色自体はどのように選ぶといいですか?
色を選ぶときは、インテリアの中の主役を何にするのかによって変わってきます。
基本的には、壁と同じように面積が大きい床の色に合わせて壁の色を選ぶとまとまりやすいですが、お気に入りのソファやチェストを主役にしてもよいですし、ディスプレイをする予定のアートを主役にするのでもOK!
その主役の色を基軸にして、あわせる色を選びましょう。
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②自然を身近に感じる癒しの色『緑』の施工事例とおしゃれな取り入れ方を一挙公開!
7.オリジナルの配色を作ってみよう!in FARROW&BALL 銀座サロン
Farrow&Ball 銀座サロンでは、毎週水曜日に「Wednesday Colour Workshop お気に入りのカラースキームを作ろう!」というオリジナルの配色を考えるワークショップをはじめ、ラグジュアリーな空間をつくる壁の色と上質なラグ選びができるワークショップや「白」に注目したインテリアカラーについて学べるセミナーを開催しています(どのワークショップも予約制となっております)。
皆さん自身が感じる好きな色や心地よい色、飾ってみたい色などをカラースキームで表現してみませんか?
「自分は実はこんな色が気になっていたのか!」という新しい発見も多くあり、とてもご好評をいただいているワークショップが揃っていますので、お気軽にご参加ください^^
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8.インテリアをおしゃれに整える配色テクニック まとめ
今回ご紹介した配色テクニックはほんのごく一部になりますが、色を勉強したことのない方でも簡単に取り入れやすいインテリア配色となりますが、何よりもまず大切なことは色の地図でもある『色相環』でしたね!
色相環さえあれば、配色を考えることは容易くなるので、覚えられなくても写メで保存するなどしておきましょう^^
また、配色テクニックを考えるときは目的や好みにあわせて選ぶのも良かったですね。
同一色相配色:「雑に見せたくない」「色で冒険はできないけどおしゃれにみせたい」人向け
補色色相配色:「せっかくならインパクトが欲しい」「海外インテリアが好き」な人向け
類似色相配色:「インテリアの雰囲気に飽きやすい」「統一感は欲しいけどつまらないインテリアは嫌」な人向け
これ以外にもたくさんのインテリアの配色テクニックに精通しているカラーワークスのスタッフがお客様のライフスタイルや趣向にあわせて丁寧なアドバイスをさせていただくカラーコンサルタンシーサービス」でご相談いただくこともできますし、配色テクニックを学びたい方は、一般社団法人 日本カラーマイスター協会のライフカラースタイリスト®︎取得コースを受講されるのもおすすめです。
ぜひご自分のものにして暮らしを楽しんでくださいね^^
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