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他の輸入塗料との違いとは?私達を魅了し続けるFarrow&Ballの上質なブランドストーリー
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新しい色や壁紙が出るたびに世界中のファンを沸かせているFarrow&Ballですが、歴史や伝統が培ってきた確かな技術だけでなく、「Farrow&Ballだからこそ」と言える魅力がたくさん♪
今回は、そんなFarrow&Ballのブランドストーリーをご紹介しながら、他の輸入塗料や国産塗料とは何が違い、なぜこんなにも私たちを魅了し続けるのかを探っていきます。
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2.『白』を愛する日本の方にこそ知ってほしいFarrow&Ballの白の世界
4.決定的な『違い』は、他社では真似のできない『奥行き深い色合い』
5.英国ドーセットの工場で、職人が作り上げる最高の輸入塗料と壁紙
6.世界の塗料業界の中でもトップクラス!『違い』はFarrow&Ballの環境への取り組みでも
7.[Q&A]もっと知りたい!私たちを魅了する輸入塗料 Farrow&Ball
8.最高の色を体感できるFarrow&Ball 銀座サロンへどうぞ
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1.最高級の輸入塗料 Farrow&Ballが選ばれる理由
1930年代、英国のジョン・ファローとリチャード・ボールによって設立されたFarrow&Ball。
ファローは、第二次世界大戦中にアイルランドの塗料会社で働いていた化学者で、ボールは捕虜として生き残ったエンジニアだったそうです。
二人は地元の採掘場で出会ったあと、最高級の原料を使い濃厚で豊かな色合いの塗料のオリジナルレシピを作ることに情熱を傾けていき、Farrow&Ballが生まれました。
どんどん成長を遂げるFarrow&Ballでしたが、火事で工場の大半が消失してしまったり、大きな技術の波に飲まれそうになったことも。
70〜80年代には、多くの企業が顔料を減らしプラスチックを加えたアクリル塗料を製造しはじめましたが、Farrow&Ballはオリジナルレシピと昔ながらの手法を守り続けました。
そんなFarrow&Ballが躍進したのは90年代に入ってから。
英国では設立から長く愛されるブランドに成長していましたが、ナショナルトラストの数々の歴史的建造物の修復や古い色を復刻したシリーズを提供するうちに、世界中に熱狂的なファンを増やしていきました。
日本では、2000年から私たちカラーワークスが日本の輸入総代理店としてFarrow&Ballの取り扱いをスタートしました。
日本の住宅業界はビニールクロスの壁紙を貼ることが主流でしたが、一度その魅力を知ったお客様は世界中のファン同様 Farrow&Ballでつくるインテリアに愛情を注がれる方が多く、壁を塗り替えつつ長くご自宅でその色合いを楽しんでいる方が多いのですよ^^
なお、質感や色合いだけでなくFarrow&Ballの塗料の缶自体もとても人気です!
この美しい缶のデザインは、由緒あるライブラリーに並ぶ本をイメージして作られているのですが、「塗料を使い切った後もディスプレイとして飾っておきたい!」と
もしお手元にある方は、お花やグリーンを飾って楽しんでみてくださいね♪
2.『白』を愛する日本の方にこそ知ってほしいFarrow&Ballの白の世界
FARROW&BALL (左) No.301 Eddy / (右) 正面壁 No.302 Tailor Tack, ストーブ下 No.2005 All White
日本では、ほとんどのお宅で白いビニールクロスの壁紙を使われています。
『白』は暗い空間でも明るく見せてくれたり、清潔感も感じさせてくれたり、「どんな家具でもあわせやすい」と考える方もおられたりと、住宅で使う色としては特に人気が高い色でしょう。
しかし、「壁は白いものだから」と安易に『白』を選ばれている方も非常に多いのは残念なことです。
FARROW&BALL No.291 School House White
インテリアの『白』は、1色ではありません。
輸入塗料は白の種類が多いですが、132色揃うFarrow&Ballのカラーチャートをみても『白』だけで20色以上のバリエーションがありますし、日本では[No.2003 Pointing]というニュートラルな白が人気がありますが、国によって人気のある白は違います^^
さらに他の輸入塗料との違いは、Farrow&Ballの『白』や『ニュートラルカラー』は、6つのグループに分けることができるということ。
上の写真のように、ウォームやクールだけでなく、ラベンダーがかっている白やニュートラルカラーを集めたグループやグリーンのニュアンスがある白のグループなど様々。
『白』はありふれた色のように思われがちですが、実は非常に繊細な色ですし、ご自宅のインテリアと調和する白を選び壁の色として取り入れるだけで、空間が見違えるように洗練された印象になるでしょう。
FARROW&BALL No.291 School House White
なお、先日Farrow&Ballの銀座サロンに来店されたお客様は、サンプルポットでご自宅の壁に試し塗りをしてみた白が思っていたような色合いではなく、その後2回ご来店いただき、納得のいく白を見つけられたそうです!
毎日、大部分のお部屋で目にする色だからこそ、このお客様のようにしっくりくるこだわりの『白』をぜひ見つけたいものですね♪
さて、Farrow&Ball 銀座サロンでは、毎月16日にインテリアの白を使いこなせるヒントが学べる『色の日セミナー』を開催しています。
一般のオーナー様だけでなく、インテリアコーディネーターや設計・デザインの方まで幅広く参加されているので、気になる方は下のリンクからお申し込みをどうぞ!
銀座サロンで毎月16日開催!色の日セミナーの詳細はこちら
3.一つひとつの色に込められたカラーストーリー
Farrow&Ballの色には、全ての色に愛すべき名前とストーリーがあるのをご存知ですか?
132色のカラーチップが並んでいるカラーチャートを開くと、目の前にたくさんのストーリーが広がります。
例えば、上の写真で使われているNo.42 Picture Gallery Red。
1800年代、英国 ロイヤルアカデミーの学長を務めていたジョシュア・レイノルズは、「美術館の壁は赤にすべきだ」と話したことをきかっけに、当時美術館に赤を施す建築が増えたという背景があります。
またこの色名の由来としては、19世紀初頭に活躍した建築家のジョン・ナッシュが、1805年にアッティンガムパークにある絵画のギャラリーを赤に塗ったことから命名されたという経緯があります。
FARROW&BALL No.304 Bamboozle
リージェンシー時代にたくさんの美術館に塗られた赤も、時代を経てより豊富な種類の赤が生まれ、いまでは多くの住宅で使われるようになりました。
Farrow&Ballのカラーチャートには、歴史ある塗料ブランドだからこそタイムレスに愛される色や時代に合わせたフレッシュな色が混在しています。
これは常に魅力的で、私たちのインテリアへのイマジネーションを刺激し、いつの時代も魅了し続けています。
Farrow&Ballのカラーチャートをお求めの方はこちらからどうぞ
4. 決定的な『違い』は、他社では真似のできない『奥行き深い色合い』
FARROW&BALL No.303 Templeton Pink
輸入塗料のなかには、Farrow&Ballと同じく環境に配慮されたものや機能性の高いものなど各社こだわりの製品を提供しています。
その中で、Farrow&Ballの塗料が際立っている特徴の一つとして『奥行き深い色合い』が挙げられ、これは他社には決して真似のできない独特の質感と言われています。
FARROW&BALL (左) No.309Whirlybird / (右) No.308 Wine Dark
Farrow & Ballの塗料は、厳選された最高級の顔料を使用しています。
この最高級の顔料を一般的な水性塗料と比較して30%以上多く使用していることが、発色の良さと色合いの奥行き深さを生み出す理由となっています。
なお、一般的な水性塗料はフィラー(つなぎ)の役目を果たしているアクリリックビーズが大量に使われているため、顔料と樹脂がその分少ないものが多いです。こうなると塗装した際の見た目があまり美しくありません。
陽光や照明の光も塗膜の表面で単一的にしか反射しないため、色の見え方が浅く壁の表面に色がのっているような状態に見えがちです。
FARROW&BALL 壁 No.305 Hopper Head, ドア・ドア枠 No.276 Mole’s Breath
それに対して、Farrow&Ballの製品ではアクリリックビーズが使われていないため、その分限界量ギリギリまで最高級の顔料と樹脂がたっぷり含まれています。
また、余計なものが含まれていないことで、光が塗膜の奥まで入り込み多方向に乱反射。
これが、Farrow&Ballがもつ独特な色の奥行き深さを生み出す仕組みとなっています。
5.英国ドーセットの工場で、職人が作り上げる最高の塗料と壁紙
Farrow&Ballの本社がある英国ドーセット州ウィンボーンの敷地内には塗料と壁紙の工場があり、そこから世界各国に輸出されています。
最新の技術はもちろんのこと、創業当時から受け継がれている緻密な職人たちによる手作業のでクオリティーチェックが行われています。
その品質チェックは英国のスタンダードの2倍以上の厳しさで、塗料の色差も他社より僅差に抑えているため、同じ色で塗り直すときも安心してご注文いただけるのも嬉しいところ。
大量生産ながらもこのように細かい調整が効いているのは、生産から管理までしっかりと人の目がいきわたっていることが挙げられるでしょう。
6.世界の塗料業界の中でもトップクラス!『違い』はFarrow&Ballの環境への取り組みでも
Farrow&Ballは、世界中の塗料会社の中でもトップクラスで環境対策に取り組んでいる企業です。
環境に配慮した塗料の配合やリサイクル可能な金属の使用、廃棄物の削減に取り組むだけでなく、2010年には自社の製品を業界で初めて完全な水性ベースへと移行しています。
現在、全ての塗料はUltra-Low VOC(揮発性有機化合物)に分類されるだけでなく、その多くは基準をはるかに上回る数値を保持し最高ランクの安全性を保持。F☆☆☆☆はもちろん臭いもほぼ無いのも特徴ですし、動物実験なども一切おこなっていません。
玩具の安全基準に従い子どもと赤ちゃんへの安全性も認定されており、一緒に過ごす子どもたちにとっても安全・安心であることを意味します。
このように、Farrow&Ball 品質を損なうことなく地球への影響を減らすことに尽力しています。
7.[Q&A]もっと知りたい!私たちを魅了する輸入塗料 Farrow&Ball
FARROW&BALL No.303 Templeton Pink
Q1.壁一面塗るのに何缶必要ですか?
壁一面の大きさや下地の状況にもよりますが、Farrow&Ballは1缶・二回塗りで[約15平米]塗装することができます。壁の大きさは[塗りたい壁の横幅 × 高さ]で面積を出しますが、例えば天井高を約2.5mとして考えると、横幅は6mまでとれると考えることができます。(横幅2.5m×6m=15㎡)
しかし、気をつけなければならないのは、どんな下地に塗るのか、凹凸はあるのか、など状況によっても塗装面積は変わってきます!余裕をもっておく方が良いでしょう。
なお、Farrow&Ballの塗料の種類によっても1缶で塗装できる面積が若干差があります。
場所によって適切な塗料を選べるよう、上の表を参考にお選びいただくと良いでしょう。
Q2.どのくらいで乾きますか?
塗膜の表面の乾燥時間は一度塗り後も二度塗り後も2時間あれば乾燥しますので、その後は普通に過ごしていただくことができます。ただし、完全な高度や耐久性を得るには、14日間かかります。
※塗装現場の条件や塗料の艶によっても多少変わります。
FARROW&BALL (左) 壁・ドア・ドア枠 No.306 Selvedge, 天井 No.274 Ammonite / (右) 正面壁 No.310 Beverly, No.306 Selvedge
Q3.自分でDIY塗装することはできますか?
もちろんDIYで塗装をしていただくことは可能です。その際は、水などで薄めずに缶の塗料をそのまま塗装をしてください。
美観を求める方は、パテ処理やペイント専用の下地クロスの施工も含めてプロの職人が工事を行う方法をお勧めします。
塗装の施工工事のご相談はこちら
Q4.ビニールクロスに塗れますか?
一般的なビニールクロスの壁紙の上からは塗装できますが、抗菌や撥水加工がされているビニールクロスの壁紙は水性の塗料を弾いてしまいます。詳しくはこちらをご覧ください。
→ 塗装とビニールクロスの壁紙はどう違う?
インテリアがグンとおしゃれになる塗装のリノベーション
8.最高の色を体感できるFarrow&Ball 銀座サロンへどうぞ
Farrow&Ball 銀座サロンは、「上質な色に包み込まれる」ということを体感できる空間となっています。
下の写真のようにサロン内の照明の色温度を変えることもできるスペースもあるので、独特の奥行き深い色合いをもつ Farrow&Ballの色が、どう光の影響を受けて、どのように見え方や印象が変わるのかもご確認いただけます。
また、色を熟知した専門のスタッフが常駐しておりますので、色や施工工事に至るまでたくさんの方がご相談にいらしています^^
ご来店時には”ご予約”をいただいておりますので、時間をたっぷり使ってご希望や気になることなどをスタッフにお伝えください。
FARROW&BALL 銀座サロンのご予約はこちら
FARROW&BALL 銀座サロンの詳細はこちら
さて、Farrow&Ballがただの輸入塗料とは一線を画し、上質な塗料や壁紙を作るペイントブランドであることがわかりましたね!
Farrow&Ballのポリシーや色、質感、環境への取り組みなど、企業としての姿勢に共感するところも多かったのではないでしょうか。
毎日大切なプライベートの時間を過ごす住まいだからこそ、ぜひこだわって色を選んでみてくださいね^^