長野に移住をした写真家の根津 修平さんが理想の土地に出会ったのは、2017年秋。
そこから旧知の仲であった建築家の光嶋裕介さんに設計を依頼し、
工務店だけでなく、オーナー家族ご自身もDIYで仕上げていく
オンリーワンのお住まいを作られました。
当初、内装の仕上げ材に予定していたのは、白一色の左官材。
しかし、融資額が増額することになったことを期に、
思い切って色を選べるカラーワークスの塗料などへ変更することになったそうです。
家づくりのテーマには、根津さんと光嶋さんの二人の共通する想いが反映されています。
例えば、お二人の繋がりを色濃くした
実験住宅であったサマーハウスをテーマに、
根津さんの新しいお住まいでも実験的な試みを楽しむことを盛り込んでいます。
そのひとつが、玄関に彩られた目も覚めるようなMandaMuddのピンク。
ダリアの花やメキシコの建築家ルイス・バラガンへのオマージュとして選ばれた色です。
こうした鮮やかなピンクは、日本の住まい(特に玄関スペース)では、
どちらかと言うと避けられやすい色ですが、
素晴らしいオリジナリティとメッセージが表現されていると思います。
根津さんも自信を持って玄関に配されたことは、楽しい試みだったそうですよ!
また、内壁のスティックストーンには、Farrow&Ballのホワイトをペイントされています。
こちらは、赤いレンガを白いペンキで塗ったアルヴァーアアルトへのリスペクトだそうですが、
Farrow&Ballはびっくりするほど塗りやすかった!と嬉しいコメントをいただきました。
世界の巨匠建築家への想いが、家のそこかしこにあふれていますね。
リビングの暖炉周りの壁には、Hip漆喰-サムライカラーズ-が使われています。
正面の空間を引き締めるダークカラーには、味わい深い色と質感をもつ藤鼠、
藤鼠を引き立てる右壁に白土、左壁には繊細で穏やかなの灰桜が選ばれました。
厚塗りしたことでダイナミックさだけでなくムラも生まれていますが、
光を受けて反射する壁の色が、太陽の動きや季節の変化によって変わるのが、
とても印象的なのだそうです。
壁の色選びで使用したのが、カラーワークスのカラーサンプル。
実際に工事現場でサンプルをみたり、模型にあてたりしながら、
建築家の光嶋さんと根津さんのご家族とで構想を展開されたとのこと。
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また、光嶋さんは工事が進んでいく中でも変更することに対して躊躇せず、
決めなければいけない最終の期日まで最高の選択をさせてくれたそうです。
建物が出来上がっていく中で、
実際にイメージしやすい状況になってからサンプルを持ち込み、
その空間の光の状況下で、じっくり見て感じて決めたことに
根津さんは大きな満足感を感じられていました。
現場の環境で直接色を見て決める方法は、私たちも推奨している方法なので、
新築でもリノベーションでもぜひ試してみてくださいね。
さて、根津さんの家づくりにはもうひとつ重要なポイントがあります。
それは、お子さんへの想い。
絵や色が大好きなお子さんに、とにかく本物を身近に感じて欲しいという想いが強く、
当初予定していた天井のクロス張りも変えたのだそうです。
また、住まいの大部分は工務店さんにお願いをされたとのことですが、
ご自分たちでDIYをして仕上げたところも多い根津様邸。
奥様やお子さんもたくさんペイントをしたり、
地元のアーティストの方達の作品も多く取り入れられています。
左:フレーマー(額縁屋):タクラマカン 右:Ambitious Labo. 法嶋二郎 http://hojima.com/
家づくりには、ご家族の想いの詰まった色や素材選びも非常に重要ですが、
建築家・工務店とオーナーとの関係もまた大きな要因となります。
今回はまさにそうした信頼関係が実を結んだプロジェクトだったようですね!
素晴らしい家づくりに、私たちの色や塗料を使ってくださってありがとうございました。
根津様邸の住まいづくりの様子が詳しく書かれたブログもぜひご覧ください。
ブログ:https://9309726133.amebaownd.com/
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根津様邸で使用された塗料はこちらからどうぞ
・FARROW&BALLブランドサイト
・MundaMudd
・Hip漆喰 -サムライカラーズ-
・Hip
設計:光嶋裕介建築設計事務所
施工:株式会社 中島工務店
撮影:根津 修平