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ペイント職人の本気と、色の力。渋谷区役所アートプロジェクト
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ペイント職人の本気と、色の力。渋谷区役所アートプロジェクト
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こんにちは、Kです♪
前の記事で告知をしていた大プロジェクト
『渋谷区役所アートプロジェクト』が、
25日(日)に行われました!!
当日、何がどうおこなわれたのか・・・、
You tubeにUPされた記録の動画をまずはどうぞ☆
25日の集合は、朝7時。
渋谷区役所上空には、
良い予感しかしないスペシャルな青空が広がっていました^^
この時点では、まだいつもと変わらぬ姿の区役所。
でも、中では着々と準備が進んでいました。
開始までは少し時間はありましたが、
この企画をしたLIVE PAINT act.のさとうたけしさんを中心に
もう一度流れを確認したり、機器のチェックなどをしていると、
あっという間に過ぎていきます。。。
ペイントの準備をしていた職人さん達にも、
独特の緊張感が漂っていました。
今回集合したペイント職人さんたちは、全員で8名。
普段は、それぞれプロとして別々の仕事をしている
言ってみれば“ライバル”同士。
そのライバルたちが一丸となり、
一つの作業を成し遂げようとしていました。
そんな中、たくさんのペイントバケットに、
Hipの缶から6色のペイントが続々と注がれてゆきます。
今回は、渋谷区役所の3~6階の50mほどの幅を
各フロア 1チーム(職人2名、ボランティア2名)が担当し、
リレー形式で、『COLORS』の文字の『C』からペイントしていきます。
なので、バケットもローラーも全部で24セットという、
あまり見たことのない数が揃ったのですが、
こうしてみると、整然と並んでいる道具たちも、
すごく頼もしく見えますよね♪
そして、この日のために揃えたTシャツ。
『PAINT HAS POWER』
ペイントには、力がある。
それが今から証明されようとしていました☆
最後のチェックをすませ、少しの静寂の後、
カウントダウンの声が響きます。
「5、4、3、2、1・・・GO!!!」
渋谷区役所の左側の方が、赤く染まっていきます。
最初は、ただの線。
『C』の形が浮かび上がってくるまでは、あっという間でした。
外からは、各フロアのスピード感が揃うように指揮をとるさとうさんと、
このイベントのためにNYから来ていただいた倉本さんが、
真剣な面持ちで、指示を出しています。
下からの指示をスカイプで受け取るのは、
職人さんのサポートをしているボランティアさん達。
「早いです!」「少し遅いです!」と、
的確に指示を繋いでいきます。
そうこうしている間にも、
みるみると窓ガラスに文字が埋まっていきます。
これが職人さんの本気なんだ、と思わず目を見張ってしまうくらい、
もの凄い気合いとスピード感☆
この前代未聞のプロジェクトを
ガチンコで挑んでいる職人さんの表情を逃すまいと、
記録を撮っているカメラマンさん達も必死です><
最後の『R』の1枚は、
BOSSが塗らせていただきました^^
これでペイントは、終わりです。。
誰もが真剣で、誰もが協調性をもっていました。
そのせいか、本来30~40分はかかると読んでいた時間を
それはもう遥かにに上回り、
なんとたったの18分(?!)で終了したのです☆
「コストと時間を掛けずに、アナログの力で最大のアートを表現する」
というテーマを掲げているこのプロジェクトを
全員の力で証明したのでした^^
そうして完成した巨大アートが、こちらです!!
圧巻です><!
想いのこもっているレインボーカラーや
「それぞれの個性を!」という意味を込められた
『COLORS』という文字がひと際輝いて見えてきます。
実際、こうして色が見えてはいますが、
ここまでくるには、大変なこともあったそうです。
渋谷区役所内には、取り壊し前の最後のアートイベントのために、
他に展示をされているアーティストさんが沢山いらっしゃいます。
窓にペイントをすることで、
その作品との兼ね合いなども懸念されました。
また、私たちの一番の見せどころであるペイントの色出しもそうです。
最初に、さとうさんの選んだ色を試し塗りしたところ、
区役所の窓ガラスが実は緑色で、
黄色が黄緑に、赤が紫に、オレンジが赤に見えたりと、
思った通りの色に見えなかったのです!
担当をしていた先輩が、
「ここからの調整は、本当に大変だった(泣笑)」と思い返していました^^
こうした難問を乗り越えて、完成した巨大なアート。
完成した直後、参加した全員も見ていた人たちも、
喜びと感動に包まれていました♪
みなさん、本当に良い顔して笑ってますね☆
今回ペイントに参加した田島さん(真ん中の髭の職人さん)に
後日この時のお話しを聞いてみました。
田島さん「やってみたことのない経験で、
現実に戻ってくるのが大変なくらい、もの凄く楽しかった(笑)。
職人さんたちとの出会いもあり、交流ができたので、
またみんなで何かやりたいねと話してます。」と仰っていました^^
それぞれがペイントマニアで、変態だそうです(笑)
皆さん夢中で写真を撮りまくっていたようですが(爆笑)、
そんなペイント愛にあふれた団体は、他にはないでしょうね^^
ペイント職人さんというのは、基本的に個人プレーのお仕事です。
でも、今回は一丸となって団体プレー。
さとうさんがこのプロジェクトの事を
『制限が多い環境の中、職人の意地とプライドをかけた競技、
いわば職人オリンピックとも言える』と仰っていましたが、
スタッフや職人さんたちの集中力とプロ根性が、ひとつになった時、
こんなに素晴らしい結果を出すことができました☆
なお、この結果は、
すぐに朝日新聞でも紹介されました♪
朝日新聞のウェブサイト『朝日新聞DIGITAL』では、
この時の動画も配信されていますので、
ぜひぜひチェックしてみてください♪
また、これとは別に今回の映像も配信される予定です。
当日の様子やそれぞれのインタビューも収められているので、
後日改めて、ご紹介させて頂きますね☆
最後に、プロジェクトが終わったペイントハンドルたちを。。
闘いのあと・・・
このハンドルから、たくさんの想いが伝わってきますね^^
さとうさんや倉本さんをはじめ、
参加した職人のみなさん、ボランティアさん、
当日現場に見に来ていただいたみなさん、
今回は、良い機会を本当にありがとうございました。
PAINT & COLOR、
最高です♡
Staff.K